アルピナコラム

逆浸透膜について

公開日:2012年5月8日

「逆浸透膜」という言葉をご存知でしょうか? 
福島第一原発事故で放射性汚染水を浄化している基本装置に当たる部分としてニュースなどで耳にしたこともあるかと思います。現在のところ放射性物質で汚染された水を浄化する方法としては、逆浸透膜システム最も有効であるといえます。

また、水の中に一般的に含まれる不純物、細菌も分子レベルで100%除去することが可能です。
細菌の中には塩素消毒では死滅しない「クリプトスポリジウム菌」、「ジアルジア菌」という菌も存在します。
また、水質汚染の問題は放射能だけではありません。重金属、ヒ素、ダイオキシンなどの汚染の問題もあります。

これらの、水中の有害物質を完璧に取り除くことが出来るのが、逆浸透膜システムの最大の特長です。
そして硬水といわれるミネラルウォーターに多く含まれるマグネシウム、カリウムなども取り除き、本当に「純粋な水」を作り上げるためのシステムができます。

逆浸透膜のイメージ

この逆浸透膜の仕組みはどうなっているのでしょうか?
海水と真水の関係で考えてみましょう。
まず、海水に含まれる塩を不純物だとします。
普通に海水と真水を逆浸透膜で仕切った場合、塩分濃度の低い真水は海水の方に浸透していってしまいます。この逆浸透膜は、海水側に圧力をかけて、浸透膜を通すように強い圧力をかけていくのです。

すると、逆浸透膜は不純物を通さず、純粋な水だけを通していくというわけです。
不純物をキャッチする網のようなものですが、その網の目は非常に細かく、分子レベルで水に溶けてイオン化した不純物までも捕らえることができます。

逆浸透膜の機械アルピナウォーターの「ピュアウォーター」はこのような過程でまず、採取した段階も清らかな原水を、更に分子レベルで純粋な水へと磨き上げていきます。

そして、これで終わりではありません。
逆浸透膜によって、水はオゾン処理により徹底的な殺菌消毒を行っていきます。消毒には一般に加熱消毒という方法があります。
しかし、アルピナウォーターでは水本来の風味を損なうこの方法はとりせん。オゾン殺菌、紫外線殺菌によって完全な無菌状態を作り出します。
そして最後に0.2ミクロンのセラミックフィルターによるろ過が行われ、お客様の元に届けられます。

アルピナウォーターの製造の流れ

東日本大震災、福島第一原発以降、消費者の水の安全への意識は非常に高まっています。
水の安全という面において、取水地の選定から、逆浸透膜システムによる分子レベルのろ過、そして水の風味を壊さないオゾン殺菌によって、アルピナウォーターは安全で、おいしい水をお届けすることが可能になっているのです。