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空気から飲料水を作る!?最新エコ技術とは

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世界の水問題について以前もお話しましたが、日本は水道からそのまま水を飲用できる数少ない国。地球上には10億人以上の人が安全な飲用水を得られていないという深刻な問題がありま

そんな問題を解決すべく、様々な大学や研究機関で「空気から水を作る」システムが開発されているとのこと。電源不要でメンテナンスが簡単なことから、現在世界十数カ国で既に実用化されている空気水システムの一部を、今回はご紹介しましょう。

空気水システムは、空気中の水分を集めるという非常にシンプルな仕組み。テニスネットのような網を置き、網に集まった空気中の水分を抽出します。
そんななか、世界大学ランキング1位の学術機関であり、仮想現実空間から最新太陽光発電システムまでとにかく様々な研究・開発を行っているMIT(マサチューセッツ工科大学)が新しく開発した空気水システムは、従来のシステムと比較すると約5倍もの水分量を確保することが可能とのこと。仕組み自体に大きな変わりはないのですが、網目の密度を増やすことで、より多くの水分をキャッチできるとしています。

ちなみにチリのサンティアゴでは「カマンチャカ」と呼ばれる濃霧が発生するため、この時期にMITが開発したシステムを設置するだけで、4エリアの住民の水を確保できるとのこと。地球上で最も乾燥した地帯と呼ばれるこのエリアは、常に水を輸入している状態でした。
しかしこのシステムのおかげで、飲用水だけでなく日々シャワーが浴びられるまでになったのです。その様子はナショナルジオグラフィックでも特集されているため、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

そしてチリのお隣ペルーも、同様に降水量が少なく水不足が問題になっています。
そんななかUTEC(ペルー工科大学)は、網よりももっと近代的で面白い空気水システムを街中に設置しました。
その名も「水看板」。
ロードサイドにある非常に大きな広告看板を、そのまま空気水システムに変えてしまったのです。

空気から水を作る方法は網のシステムとさほど変わらず、エアフィルターというパネルを用いて空気中の水分を収集します。
ちなみにペルーは降水量が非常に少ないエリアながらも、なんと平均湿度は98%。このシステムで空気中の水を集めると、3ヶ月で1万リットル近い水を確保できるようです。

看板の部分がエアフィルターとろ過装置になっており、そのまま看板の支柱の部分を集まった水が流れて、下のタンクに水が溜められます。
今では市民の給水ポイントとなっており、水を汲みに来たり水浴びをしたりする姿が見られる模様。市民はもっとこの看板を増やして欲しいと、切に願っているようです。

このように、水資源が豊富な日本ではあまりピンとこないお話かもしれませんが、海外旅行に行って水の大切さを実感した方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、アルピナウォーターの原水は日本の屋根北アルプスで、その中の安曇野市や白馬村にほど近い爺ヶ岳の日本でも屈指の水源地「矢沢水源」の湧水を原水としています。
さて、日本にも湿度の高い時期に水看板を設置してみると、話題にもなり世界の水環境を考えるきっかけにもなるかもしれませんね。

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