アルピナマスターコラム-第10回

アルピナマスターコラム

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第10回
水を飲んで太る?

2011年10月21日

水を飲んで太るのか?結論からいえば「NO」です。水を飲んでも太るということはあり得ません。何故ならば水はカロリー0だからです。肥満とは体に余分な体脂肪が付くことです。カロリー0の水を飲んでも脂肪はできません。水が脂に変わるなどということは起きませんよね?

それでも、水だけで太ると感じる人もいるでしょう。水を飲んで太ると感じてしまう原因としては、非常に単純な話。500mlの水を飲んでそのまま体重計に乗れば+0.5kgになるのは当たり前です。しかし、この水の重さ0.5kgは体内に定着することはありません。代謝機能が正常な人であれば飲んだ分は排出されてしまうのです。ダイエットのために、水を飲まないという方法は逆に代謝を悪化させ、痩せにくい体質を作ってしまいます。

そして、水を飲んで太るといわれる「水太り」は代謝機能が落ちていることによる「むくみ」の発生が原因です。これは水のせいではありません。水太りというのは、水を制限すれば治るものではなく、慢性的な運動不足やストレスなどによる自律神経の乱れが起こすものです。通常飲んだ水は、体内で血液やリンパ液などになります。むくみの原因となるのは、特にリンパ液の循環に問題があることが多いのです。リンパ液は、細胞内の老廃物を回収しそれを排出する働きをしています。しかし、この働きが落ちてくると、細胞内に水がたまりがちになり、むくみが発生します。それを水太りと感じるわけなのです。

このような場合は、リンパ液の循環、血行の促進、発汗を促すような軽い運動を行うようにして、低下した代謝機能を元に戻すことが優先になります。飲む水の量を制限しても、それは余計に代謝を低下させてしまうだけで逆効果です。また、水太りするという人の中には、腎臓の機能が低下している場合もあります。要するに尿として水を排出する働きが低下している場合です。このような心配があるときは、一度、専門の医療機関に相談をするのが一番です。

水太りというのは、正常な代謝機能をもった人には起こりません。水を飲んでも太るという錯覚が原因なのです。この錯覚を生み出す原因の一つには、ボクサーの減量で水を制限するということがあるかもしれません。このボクサーの減量方法を知って水を飲むと太ると錯覚している人がいるのではないでしょうか。名作アニメの「明日のジョー」の減量シーンでも水を制限するという場面が出てきます。

そもそもボクシングなど体重制の競技で行う減量と、普通の人が行うダイエットは全く別の物なのです。ボクシングの減量はそれこそ、計量日のその日の時点だけ体重をクリアすればいいのです。そのために水分まで削って体重を減らすことがあります。しかし、普通の人が行うダイエットは、減量ではないのです。ダイエットの本当の意味は、体重を落とし、その落とした体重を無理なく維持することが目的です。そして、そのためには十分な水の補給を行い、正常な代謝機能を維持することが大切になるのです。