アルピナコラム-第61回

夏バテにもダイエットにもおすすめの水寒天

2016年07月14日

今から約10年前、テレビ番組にて「寒天ダイエット」が取り上げられ、スーパーから寒天がなくなるといったブームが起きました。
寒天ダイエットとは置き換えダイエットの一種で、食物繊維を多く含む寒天をおやつや食事の代わりに摂ることでお腹を満たすといった方法です。

一時に爆発的なブームとなったものの、現在では寒天ダイエットは下火に。しかし寒天を使用したローカロリーゼリーは未だコンビニやスーパーなどで売られているため、寒天がダイエットの味方であることに変わりはないようです。

そんなブームが過ぎ去った寒天ダイエットですが、「水寒天」と名前を変えてブームが再燃しつつあるのをご存知でしょうか。
そこで今回は、薄着の季節なのでもう少し痩せたいと思っている方や、暑さで食欲がダウンしている方などにぴったりの水寒天をご紹介します。

2013年にブームとなった「水ゼリー」は、水をゼラチンで固めて食べるといったもので、プルプルの食感と水ならではのさっぱり感が人気となりました。
そんな水ゼリーの進化版が水寒天。水ゼリー同様に水を寒天で固めただけのものですが、寒天はゼラチンよりもはるかに栄養価が高くダイエット向きのため、特に女性にオススメなのです。

そんな寒天の原料はテングサと呼ばれる海草で、この海草を煮溶かした煮汁を固めたものが、夏の味覚でもある「ところてん」。そしてこのところてんを冷凍・乾燥させると、寒天になるのです。

このように両者は原料・食感共に似通っていますが、味と栄養素は全く別物。
テングサを煮溶かして固めたところてんには、テングサのミネラル分が丸ごと含まれていますが、寒天にはミネラル分はなし。さらに臭いもほぼないため、水菓子にも寒天が使われるのです。

そんなほぼ無味無臭でミネラル分は失ってしまっている寒天ですが、実は水溶性食物繊維の塊。
食物繊維を含む食品のトップに君臨するため、糖や脂肪の吸収を抑制したり、便秘を解消したりといった効果が期待されています。

さらに暑くて食欲が出ないといった際は、ご飯やパンといった炭水化物がなかなか喉を通りませんが、炭水化物は糖質と食物繊維が合わさった栄養素。つまり水寒天に黒蜜などの糖分をかければ、それだけで炭水化物に近い栄養素は補給できるのです。

もちろんダイエット中であっても夏バテ気味であってもしっかりと食べることは重要ですが、水寒天を昼食やおやつに取り入れると、健康にもダイエットにも◎。
また、水分をたっぷりと含む水寒天は食べるだけで水分補給の代わりにもなるため、水寒天を上手に利用して、この夏を乗り切りましょう!

<レシピ>
水(純水であるアルピナウォーターがオススメ!) 500cc
粉寒天 小さじ1

<作り方>
  1. 水と粉寒天を鍋に入れ、弱火で煮溶かす。
  2. カップに流し入れ、あら熱が取れたら冷蔵庫で1時間ほど冷やす。
  3. 黒蜜・酢醤油・シロップなど、お好きなものをかけてお召し上がりください。