アルピナコラム-第104回

水のソムリエ?世界初のテイスティング大会

2018年06月29日

ソムリエと聞けばワインが真っ先に思い浮かびますが、野菜ソムリエにハーブソムリエに茶ムリエ…など、実は様々なジャンルの食品ソムリエがいる昨今。
そんななか、イタリアではごく普通の職業として成り立っているのが、飲料水のプロフェッショナルである「アクアソムリエ」。テイスティングだけでなく、食事とのマッチングや、飲料水を輸入・販売する際のアドバイスなども行うのも水ソムリエの仕事なのです。

国内では、「一般社団法人アクアミネラーレ協会」によるアクアアドバイザーもしくはアクアマエストロの資格を取得すると、アクアソムリエを名乗ることができるのだそう。ボトリングウォーターの歴史がまだまだ浅い日本において、飲料水の価値や、科学的根拠に裏付けされた正しい情報を提供することが目的のようです。

国内ではまだまだ認知度の低い民間資格のひとつではありますが、去る5月22日、南米エクアドルにて開催されたのは、世界初の水のテイスティング大会。
用意された水は、細かい泡が食事に合うと人気の、フランス産「Les Abatilles」や、オーストラリアの「Beloka Water」など数十種類。
各国の有名ボトリングウォーターを、世界の腕利き水ソムリエたちがワイングラスでテイスティングするという大会でした。

もちろん各人の好みに大きく左右される水の味ですが、万人受けする水は何かといえば、水質バランスの良さ。長野県大町市に湧き出る水を使用したアルピナウォーターは、カルシウム0.02mg・ナトリウム0.06mg(100mlあたり)の超軟水。しかも最先端技術を応用した非加熱殺菌のため、体にスッと溶け込むような滑らかな口当たりを楽しむことができるのです。

アルピナウォーターの水源周辺は、立入制限によって保護されていますが、水ソムリエにもこの自然環境の保全・保護に対する心構えが期待されています。
そのため、保護活動に積極的に関わる人材育成にも力を入れるなど、単に水の美味しさや善し悪しを判断するだけでなく、水資源そのものを考えることも水ソムリエには求められています。

ちょっとオシャレなイメージのある水ソムリエですが、その根底にあるのは、アルピナウォーターと同じく自然を守る心意気。最短2日の集中コースで資格取得を目指せるため、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。